400人を超える一流ホストを育て上げてきたホストクラブ経営のカリスマ・蒼樹圭がホストの恋愛テクニックを伝授します。とにかくモテたい。ホントの優良店で働きたい。そんなアナタは必見です!

vol.25 ③ たった3か月で5000万を売上げた嘘のようなホントの話。

2016年12月29日



~前回の続き~




『とりあえず明日東京帰るけど、



 まじ近いうち東京おいでよ』と僕。


「うん、遊びいこっかな。連絡してね」とゆう。

僕は翌日東京へ帰り、



その日から2日に一度程度の頻度でゆうに電話をした。


ゆうとは電話の度に互いの近況や、



くだらない話ばかりしたが、



僕は繰り返し東京に来る事を催促し続けていた。


ゆうと言えば相変わらずホストに行っては



派手に飲んでいるようだが、



どこか満たされていない感じが、



電話越しにひしひしと伝わってくる。


おそらく担当ホストに大事にされていないのだろう。


おそらく店に行ってもろくな接客もされずに、



ただ金を支払い帰っているのだろうと僕の予想が膨らむ。

僕には強い自信があった。



ゆうを満足させ、



ゆうが現在使っている大金の落としどころを、



僕に向けさせる事に自信があった。

出会った日から数えて3週間程度経った頃、



ゆうは本当に東京に来た。

西新宿の某高級ホテルに



チェックインしたゆうを僕はタクシーで迎えに行き、



前々から義理を果たさなくてはいけない同業に向かった。


そういう時、同業同士は決まってシャンパンをオーダーし、



早めにチェックする。これが業界の流儀。


僕はシャンパンをイッキに飲み干し、



ゆうと、そして同業のホストたちと談笑する。



シャンパングラスの底から上がってくる泡を見つめながら、



僕はその後の事をシュミレートしていたのを



よく覚えている。

4~50分の時間が経過したあたりでチェックと僕が言った。


するとゆうが続けてこういう。

『私が出すよ?』



なるほど。

ゆうは担当にこういう教育を

されているのかと思いながら僕はこう返す。


『全然いいよ、ありがとう。気持ちだけもらっとくよ』

と言い、僕は当時の同業値段の

シャンパン込の価格、5万円を支払った。

ホストはそれぞれのスタイルがあるので、

一概には言えないが僕は基本、

店外では女性にお金は払わせない。


散々カッコつけといて、

ゴハンを食べにいって当然のように女性が支払う。


僕には到底理解できない所業。

そうして僕達は同業のホストクラブを後にし、

僕の店へと向かった。

早速テーブルに着いて『何飲む?』と僕。


『何でも。ってか任せるよ。』とゆう。

前回と同じだ。


だが、まだ欲は出してはいけない。まだ早い。

僕は「今まで出会ったホストとは違うんだ」

という差別化を図る為、

こういう時はいつも我慢する。


『わかった、とりあえず鏡月のお茶割りでいい?』

と言うと軽く頷いたのでオーダーして飲み始めた。


ゆうは基本僕にもヘルプの人間にも出しゃばらず、



話した事に対してずっとニコニコ笑っているか、



程よく相槌を打つようなタイプで、



一緒に飲んでてこっちも気分よく飲めるし、



何でもよく笑ってくれるし、



自信もつくので『あげまん』ならぬ『あげ客』であった。


そうしてるうちに時間が深くなり、



他のテーブルでもシャンパンがおりたりコールが始まったりする。


ちょうどいいタイミングで、

鏡月1本を飲み干したので軽いノリで僕は言った。


『シャンパン飲む?』ここが最初の勝負時。


『殿に任せる』とゆう。


『じゃあドンペリでいい?』と僕、



値段も聞かずにゆうは頷く。


この瞬間、僕は出会った時に、



ゆうがビジネスライクに淡々と話していた、



嘘っぽい数々の武勇伝が実は本当なんかな?



なんて少し思い始めていた。



~この話続きます~




蒼樹 圭

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